こんにちは!
今週末からはもう10月ですね。
新しい月の初めから台風の動向が気になりますが、
大きな被害など出ないようにと願うばかりです。
すっかり秋めいたこの頃、
朝晩の空気は、「爽やか」から「ひんやり」にシフトしているように感じます。
朝、窓を開けると気持ちのいい風が通り抜けます。
子どもを送りだした後の静かな部屋の中、風の通り道の真ん中で
朝から気持ちよさそうにすーすーと寝息をたてるモンちゃん。
人間だけでなく、モンちゃんを始め近所のワンちゃんたちも
心地よい今の時期を全身で味わっているようです。
前回、東京タワーのライトアップの時間についてちょっと書いたのですが
もう今は17時半頃には日が沈み、夜の気配。
通りかかると、灯りのともりはじめた東京タワーが見られるようになりました。
東京タワーは、自分自身が好きなものの一つだったのですが
数年前からは息子との共通の趣味にもなりました。
それは、子乗せのママチャリデビューをした2018年の冬。
保育園のお迎えの時間が劇的に短縮され、
あまりの快適さに浮かれたわたしは
「少しドライブしてみる!?」
と帰り道に遠回りをしてみたことがきっかけでした。
自転車も含め、乗り物が大好きな息子はもちろん大賛成。
せっかくなら、、家とは反対方向の道を選び
息子の大好きな消防署まで行くその途中の道路の先に、
偶然にも大きく東京タワーが望める場所を見つけたのでした。
それまでにも息子とは東京タワーに行ったことはあったのですが
寒くて暗い空の下、
遠くにあるのに近くに感じるように大きく見える、
温かなオレンジ色に光る姿を初めて目にして
「はー、すごいねー、、」
「すごいねー!キレイ~!」と
2人して、しばし見とれていたのでした。
そうして日々通っていくと、
なんで今日は点いてないんだろうね?
なんで今日は違う色なんだろうね?
と気になることが増えてきました。
東京タワーのことを調べるうちに、
満月の日は月の光を楽しめるように、ライトアップをしていない時間帯があること。
それぞれの月ごとに特定のカラーがあり特定の曜日にそのカラーになること。
様々なイベントによって、スペシャルなライトアップになることなど。
日々変わらず同じように灯っていると思っていた東京タワーに
様々な心配りや楽しさがちりばめられていることを知ったのでした。
それからは、タワーの真下で点灯する瞬間を見に行ったり、
消える瞬間を見ようと、
夜ご飯を食べてからいつもの見える場所まで行って見たこともありました。
さっきまで煌々と灯っていたタワーが
まるで手品のようにパッと消えていくのです!
消える瞬間はライブ映像で見るのもお勧めです。
時計を見ながら5,4,3,2,1、、!とカウントしながら見るのも楽しいですよ!
わたしの、はじめての東京タワー
わたしの初めての東京タワーは、子どもの頃の家族旅行。
小学校に上がる前の姉を筆頭に、わたしと、わずか2歳くらいだった弟を連れて
父と母が東京タワーと羽田空港に連れて行ってくれたのでした。
恐らくアルバムで見た写真のイメージなのでしょうが
青空が広がる明るい日差しの中で、展望台の手すりから外を眺めている姿が思い浮かびます。
そして鮮烈な記憶が、蝋人形館。
「行ったことある!」という方もいらっしゃるでしょうか。
2013年に閉館してしまったそうですが、1970年からタワー内の3階にオープンしていたその場所では
外国の映画スターやミュージシャン、歴史上の人物、政治家、アート作品の再現など
様々なジャンルの蝋人形が多数展示されていました。
当然ながら詳細な記憶が無いので、いくつか画像を探し見てみると、
赤い絨毯に薄暗い館内、レトロな看板の独特なフォント。
どこが妖しげで大人のムード(?)に満ちた、昭和感の漂うなんだかカオスな空間、、
4歳ほどだったわたしは、
薄暗い館内の中でぼんやりとした照明に照らされ展示されていた数々の蝋人形に
物凄い衝撃を受けたのでした。
見たこともない服や髪形の、たくさんの人、人。
ドレスを着たきれいなお姉さんもいるのに、誰一人ピクリとも動かない不気味さ。
蝋人形というものはもちろん、
様々な外国の人の存在も知らなかった昭和の子どもでしたので
見てはいけないものを見てしまったような衝撃を受け、
その夜は家に帰ってもドキドキが止まらず、、、
柱時計のコツコツという振り子の音や、自分のドキドキしている鼓動でさえ
(あれは、、ろうにんぎょうのあしおと、、、)
と思えてしまって、しばらく寝付けなかったのを今でも思い出します(笑)
東京タワーが電波塔であるということは、随分大きくなってから知りました。
それでも、その「電波塔」というメインの役割よりも
その存在自体が、その時々の時代やムードを映すときの1ピースのようなものであったり
賑やかさや楽しさだけでなく、非日常感やどこか寂寥感が漂うような、、
見る人によって様々な感情が掻き立てられるような、
独特のムードが幾重にも織り交ざった、不思議な魅力を放っているなあと思います。
赤と白にペイントされたタワーは東京の風景の中に自然と馴染み
(厳密には赤部分はインターナショナルオレンジと呼ばれるオレンジ色だそうです)、
文学作品や、音楽、映像作品では
東京タワーが印象的に登場したり、作品のタイトルにもなったり。
アニメや怪獣ものでは、破壊されていたりもしますね!
開業は1958年。
都心の目まぐるしく変わる風景の中、ずっとそこに佇み
様々な時代と年代の方に、大切な思い出や強い印象を残してきたのでしょうね。
特に東京タワーのライトアップは、
その時々に心強いメッセージや力を届けてくれるように感じます。
クリスマスや年末年始を始めとした季節のイベントでの
華やかでロマンチックな灯り。
災害の復興を祈る純白の灯りや、
コロナ禍での医療従事者の方々に向けたブルーの灯り。
世界規模の啓発キャンペーンの一環では、そのシンボルカラーのライトップを行ったり
哀悼の意を込めたり、偉業を称えたりする、特別なライトアップにも。
7月には「キキ&ララ」ちゃんのイベントで、
ピンクと水色の可愛らしいカラーにもなっていました。
暗闇の中に灯るあかりは、
多くの人の視線や関心を集め、色々なことを抱える人たちに寄り添い
背中をそっと押してくれたり、笑顔にしてくれたり
ほっと心をほぐしてくれるような
じんわりとした温かさと優しさに満ちているものなのだなあと思います。
ちなみに、通常時はいつもオレンジ色にライトアップされているように思われますが
一年のなかで違いがあるそうです。
東京タワー=オレンジは「冬バージョン」となり、期間は毎年10月初旬から翌年6月まで。
七夕の7月7日から9月末頃までは「夏バージョン」として
白を基調とした涼しげなシルバーライトが灯るそう。
息子は昨年にこの情報を知ったときにとても得意げで
夏が近づくと「もうすぐ東京タワーは夏の色になるんだ!!」と
とっても楽しみにしていたのですが、
なんと今年の夏はオリンピックで世界中の人々に東京が注目される!ということで
多くの人に親しまれているオレンジ色での点灯が続くことに、、
新鮮な輝きの夏バージョンを楽しみにしていたので
ちょっぴり残念ではありましたが、
逆に夏の夜空にオレンジ色のライトは今年だけだった!ということ。
また来年を楽しみにしたいと思います。
2019年の令和元年からスタートした「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール」
これは初めにも少し触れた、毎月の特別なカラーのライトアップで
季節を感じる名前がついたカラーが毎週月曜日に夜空を彩ります。
わずか268台のLEDライトで、あの大きなタワーを印象的な光で包むなんて
とてもすごい技術ですね!
空気が澄み渡るこれからの季節、
夜空に浮かぶ東京タワーも、ひときわ美しく輝いて見えそうです。
公式ホームページ「 東京タワー Tokyo Tower 」にはライトアップのカレンダーがあります。
ぜひお気に入りのカラーや特別ライトアップもチェックしてみてくださいね。
2021.9.29 suzuki