明日から早くも7月。
気温が高い日や、ジメジメと湿度が高い日が多くなりましたね。
汗をかくことが増えると、金属アレルギーが気になる、、という方も多いかもしれません。
ピアスやイヤリング、ネックレスにブレスレット。
肌見せのファッションも多い夏のアクセサリーは、素肌をきれいに見せてくれつつも
金属が直接お肌に触れることになるので、ちょっと心配になりますよね。
改めて、金属アレルギーとは?
金属アレルギーは、アクセサリーや腕時計、ベルトのバックルやメガネのフレームなど、
金属が肌に触れた部分が赤く腫れたりブツブツや水疱が出来て不快な痒みや痛みを伴う
いわゆる「かぶれ」の症状。
厳密には金属が肌に触れるだけで起こるわけではなく、
『金属の成分が汗などの水分に溶け出してイオン化し、肌のタンパク質と化学反応を起こすことで発症する
アレルギー反応』だそう。
一般的に多く反応が出やすいのは、『ニッケル』と言われます。
日常の中で広く使われている素材でもあり、アクセサリーではメッキを用いたアイテムの下地に使われることが
多く、メッキ素材のアクセサリーで反応が出てしまうという方も多いかと思います。
最近では、『ニッケルフリー』を掲げるアクセサリーも増えていますが、
それだけ悩みを抱えていらっしゃる方が多いのかもしれません。
今まで問題なく色々なアクセサリーを楽しめていたのに、
ある日突然反応が出てしまうこともある、誰にでもいつでも起こりうるもの。
かくいうわたしも、その日は突然訪れました。
リングを付けた指はぐるりと一周、ピアスを着けた耳はモチーフの形のように赤みを持ちかゆくなり。
揺れるモチーフのピアスを着けたときなどは、モチーフがほんのわずかに触れた首に痒みが出たことも。
それまではどんな素材のアイテムも気軽に着けられていたのですが、
それからはメッキ素材のアクセサリーは恐る恐る着けてみたり、やっぱり断念したり、、、
金属アレルギーになってしまった。
でもアクセサリーも楽しみたい!そんな時は。
症状が出てしまうと完治は難しいと言われる金属アレルギーですが
アクセサリーを付けないという選択肢はちょっと、いや、かなり寂しいもの。
症状を気にせず着けられるアクセサリーがあればいいな~と思い○○年。
10年ほど前からOucaでもお取り扱いを始めた14KGF(14金ゴールドフィルド)素材は、
幸いにもわたしの体質には合っていたようで、かゆみなどの症状が出ることなく楽しめています。
欧米ではポピュラーな素材と言われる14KGFですが、ここ数年で日本でもとても身近になりました。
既に14KGF素材をご存知の方や、14KGFのアイテムをご愛用の方も多いかもしれません。
簡単に説明すると、
『一般的なメッキよりも14金の層が厚い!』
『手軽に金素材に近い素材感を楽しめる!』
といったところでしょうか。
詳しくは、Oucaのホームページの「商品について」の中でもご案内しておりますので、ぜひご覧くださいね。
一般的なアクセサリーのメッキは色の仕上げを目的としているので、着ける頻度や摩擦、水濡れなどによって
数か月くらいでメッキが薄くなることで色味も薄くなっていきます。
一方、14KGF素材は中心の部分は真鍮ですが、一般的なメッキより20~30倍ほどの厚さで金の層を圧着し
コーティングしていますので、
長時間使用していても金のコーティングが剥がれてくることはほとんどありません。
そのため、着けているときに汗をかいても中心の金属が溶け出してくることがほとんどないことから
アレルギー反応が出にくく
また、金のコーティング部分も剥がれてくることはほぼ無いので、長く金素材に近い質感を楽しめます。
と、良いことずくめのような14KGF素材ですが、
全ての方に症状が出ないというものではありませんので、ご注意が必要です。
アレルギーの反応は個人差があり、体質や体調、季節によっても反応が出たり出なかったりと波もありますので、少しでも変化を感じたら無理は禁物です!
ご自分がどの金属に反応してしまうかを確かめる、パッチテストを始めとした検査方法もありますので、
気になる方は専門医にご相談の上、ぜひご自分に合った素材でアクセサリーをお楽しみくださいね。
また、金のコーティングがはがれてくることはほぼ無くても、他の金属と同様にお手入れは必須です。
ご使用後はお手入れ用のクロスや眼鏡拭きなどの柔らかい布等で皮脂や汗などの汚れを優しくふき取って、
保管してくださいね。
液体タイプのクリーナ―は、チェーンなど細かい部分までキレイになりますのでお勧めですよ。
Oucaのアクセサリーと金属アレルギー
Oucaでは、ピアスの耳に通す金具部分には、デザインによって14KGF素材とチタン素材を使い分けています。
チタンは医療機器でも使われているように、アレルギー対応の素材として認知度がありますが、
モチーフ部分は仕様上メッキ素材となりますので、耳の表面のモチーフに触れる部分だけ反応が出てしまうと
いうことも。
その場合には、市販されているコーティング剤を使ってガードしていただくのが個人的にはお勧めです。
また、イヤリングはデザインや構造上、基本的には金具、モチーフ部分ともメッキ素材です。
アレルギー反応が出やすい方は、金具部分にシリコンカバーをお使いいただいたり、
市販のコーティング剤をお使いいただいたりと、なるべく金属が肌に触れないようにしていただくのが
良いかと思います。
イヤカフでは14KGF素材を中心に、
リングでは10金とジュエリーラインのNUQUE[ニューク]で18金素材を中心に。
アイテムのデザインや特性に合わせて、素材を選び展開しています。
Oucaでは、なるべくアレルギー反応は出にくいと言われる素材を用いるように心がけていますが、
やはり個人差があるもの。
ぜひご留意の上お使いいただけたらと思います。
もしアクセサリーの素材について気になることや聞いてみたいことがありましたら、
お気軽にお問い合わせくださいね。
最近では金属アレルギーの方に対応した新たな素材を始め、
対策のグッズやケア商品などが本当に増えました。
アクセサリーは小さくささやかなものですが、
様々な技術やアイディアで誰かの困っていることが解消されて、
日々の生活や楽しみの幅が広がっていくことはとっても素敵なことだなと思います。
これからが、夏本番。
汗をかきそうな時は、なるべくアクセサリーの着用は短時間にしたり外したり、
ケアグッズを活用したり。
ぜひご自分に合った対策をして、好きなアクセサリーを快適に楽しんでいきましょうね!
2021.6.30 suzuki