今日は七夕ですね。笹の葉に吊り下げられた、たくさんの子供たちのまっすぐな願い事を目にしながら、心清らかな一日の始まりでした。
ウーサ直営店では今週より展示会を催しています。
この秋生産するアイテムを、Oucaを扱ってもらっているショップさんに見ていただき、オーダーを受け付ける機会です。
ブランドを始めた2007年以来、年3回。2015年以降は年2回のペースで新作を展示会という形式でご紹介してきました。こうして新しいアイテムをご紹介できることを、予想もできないことが起こる日々の中、本当にありがたいことだなとしみじみ感じています。アクセサリーを通じてたくさんの方の日常に、心躍るような楽しい気持ちをこれからもおどけしたいです。これからもたくさん積み重ねていきたいと思います!
初めてウーサをお披露目した日のこと
展示会での新作紹介は昔から変わらないウーサのスタイルです。
さかのぼること十数年前になりますが、私たちがオリジナルブランドとしてウーサの活動をスタートした頃について少しお話しますね。
2007年、ブランドスタートのお披露目をするために、友人や親しいバイヤーさんを招待した初の展示会は本当に懐かしい思い出です。
Musee Du Ouca 美術館
Un CHATEAUd’ Ouca 城
Un Jardin d’ Ouca 庭
Theater of Ouca 映画館
展示会を開催してきたテーマのいくつかです。
当時はOuca《ウーサ》のブランド名の意味でもある「どこ?」にちなんで、様々な「場所」をコレクションのテーマとして掲げていました。
ファーストコレクションのテーマは「OucaBar」。
代官山のバーを貸し切って新作をお披露目しました。
ロゴ入りのミニ看板、木製のネックレススタンドは、のこぎりやトンカチを使って制作した手作り。
写真に載っているカトラリーを使ったシャンデリアも、自分たちで手作りしたものです。
きれいな既製品より、自分たちの手を加えた風合いがしっくりきていたんですよね。
せっかく買った新品のミラーの枠にもペンキ。額縁にもペンキ。
そうしたDIYも時間のかかる大変な作業だったけれど、ワクワクする仕事の一つだったなと楽しいシーンが蘇ります。
同じシリーズで複数のアイテムを組み合わせられるようにと
イヤリングの他にもネックレスやリング、ブレスレットなどを商品化。
すこし個性的な物や、面白味のあるアイテムもたくさんチャレンジしてきた時代。
当時を思い出すと、アクセサリーのファッションへの取り入れ方も、大きく変わったなと実感します。
各シリーズには「ラム」「ディタ」「ソーダ」「シャンパン」などといったドリンクにちなんだシリーズ名をつけました。
テーマの場所をイメージさせるようなシリーズ名です。
デザインとは関係のないようなネーミングでも、なぜだか時と共に自然とマッチして、その名前以外は考えられないほどに定着するのはなんとも不思議な感覚でした。
その後もウーサはコレクションごとに新作シリーズを発表。
チェーンで作ったなめらかにたるむリボンモチーフを首の後ろにあしらって取り外しできるように仕上げた「アフタヌーン」シリーズ。
たたいた槌目模様が際立つ、マットゴールドの辛口なフラワーモチーフ「ドライフラワー」シリーズ。
エナメルのホワイトカラーとパールの艶が凛とした存在感を放つ「グレース」シリーズ。
知っている!というような懐かしい名前、もしかしたらありますでしょうか。
シリーズ名を聞くとわたしたちスタッフ、
「あーあれかわいかったね」「今またつけたいね」
当時の思い出と共に話が盛り上がります。
そこからリバイバルしようか。と企画につながるケースも。
新しいデザインの出発点。どんな商品を作ろう?
今シーズンの制作の話も少し。
デザインを考えるときは、「今身に着けたいもの」が出発点。
小さめのアクセサリーがたくさん欲しいな~~そういったなんとなくの感覚的なところからです。
マスクスタイルの日常で、耳周りのアクセサリーを身に着ける機会が減ったという声は多いのですが、わたし自身は日々のアクセサリーの楽しみは強まりました。
まず一つ目として、ほとんど身に着けたことのなかった「イヤカフ」が日常のスタイルになりました。
イヤカフをつけ始めてみて、こんなにも素敵なものだったのか。
思ったよりも外れないし落ちないな。軽くて耳の負担も少ないし。
つけるときにも簡単で、ピアスの様にキャッチを無くしてしまう心配もない!
左右じゃなくて、片耳にするのも自分らしさが出せるな。
と、あげるときりがないのですが、今までのアクセサリーにはない新鮮な感覚がおしよせます。
もう一つ目として左右に一つずつが定番だった耳飾り。二つ三つが定番になりました。
Iライン型のイヤリングを少し上の位置につけてみる。
今までと違ったバランスがかわいいな。
イヤカフとピアスやイヤリングを重ね付けしてみる。
この組み合わせ好きかも!
次々にレイヤードスタイルの楽しみが広がっていきます。
二つ三つが当たり前になったときに、アクセサリーのバリエーションはいくつも欲しくなりました。そしてイヤカフとあわせるピアスやイヤリングは、サイズが程よく小さ目のものがいいなと感じました。
その時々の感覚が作品の全体像となりキーワードが生まれます。
そして、どんなアイテムだったらたくさんの人が使ってくれるかな?喜んでくれるかな?そんなことを考えて、今までの人気の形や素材、カラーに想いを巡らし、絵型や原型案を作成します。そこから職人さんの技術をかりてのやりとりがスタートします。
2021AWのテーマは “小さくて美しい”
「Mignon」 小さくて美しい
いつまでも眺めたいうっとりとするような輝きのビーズや発色のきれいな石。
思わず立ち止まってしまうような可憐な小花。
子供のとき自然と手をのばし、身の回りに置き集めていた感覚はとても懐かしいものだけれど、大人になった今も同じ物に惹かれて、ふと気づくと手にしてしまう。
そんな不変の魅力を小さなモチーフのなかに込めたコレクションです。
幼いころ近所の野原ではシロツメクサやレンゲソウを摘んで握りしめて帰り
近くの海では角の取れたガラスや貝殻のかけらを拾っていました。
つるつるの石、きらきらした石、何かの形に似ている石はたからもの。
そういった思い出はありますか?
わたしの娘たちも、きれいな色!だとか、ほらここにキラキラが入っているでしょ?などと言っては持ち帰り、部屋に置き集めています。
当時惹かれていたものを大人になっても同じようにいとおしく思う気持ちや、これかわいい。この色好き。みたいなことってありませんでしょうか?
根本的に好きなものは変わらないというか。
そんな風に愛せる小さくて美しいアクセサリーっていいなとおもました。
天然の石や淡水パール、そして金素材などの上質な素材を選んでいるので
ときめくような気持ちで楽しんでもらいたいなと願いを込めています。
新作は「商品一覧」に早速掲載しました
お取引先さんだけでなく、すべての皆さんに新作デザインを早く見ていただきたいと思いました。今までと少し変えて、公式ホームページの「商品一覧」に展示会スタートと共に写真を掲載しています。
生産の時期は少し先なので、販売開始も少しお待たせしてしまうのですが、ご覧いただけたら嬉しいです。
各アイテムページのリンクよりOucaWEBSHOPページへと進んでいただくと、アイテム説明や素材などの詳細を複数の画像と共にご覧いただけます。
入荷時期やWEBSHOPでの販売開始時期についてもページ上にご案内させていただいてます。
公式ホームページ商品一覧はこちら
アクセサリーをご紹介できることに感謝の気持ちを持ちながら、ウーサを通じてたくさんの方の日常に、晴れやかな気持ちをお届けできたらいいなと思います。
とりとめもない昔の話もありましたが、お読みいただきありがとうございます。
2021.07.07 kaneko